どんな技?
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相手の脚を取り、自身の首に巻きつける形で膝を曲げる技で、現在では新日本プロレスのエル・デスペラード選手がよく使用しています。
名前の如く、マフラーのように脚を巻きつけることからマフラーホールドと呼ばれていますが、ストレッチマフラーホールドと呼ばれることもあります。
今回はこのマフラーホールドを体の専門家の視点で医学的に考えてみたいと思います。
どこに効くの?
膝を強く曲げられているので膝へダメージがありそうですよね?
結論から言うと、
【膝窩部への圧迫ストレスによる疼痛】
がメインになると考えられます。
ではなぜ、そこに痛みが出るのか考えてみたいと思います。
なんで痛いの?
先程、膝窩部と言いましたが、【しつかぶ】と読みます。
膝窩とは膝の後ろのことです。
画像引用:フィットネスの勧め
膝窩部には漆窩動脈などの血管や神経はもちろん、ハムストリングスや腓腹筋、ヒラメ筋、膝窩筋など様々な筋肉も集まる場所です。
筋肉に関して言うと、大腿骨と下腿を繋ぎ合わせる役目を持つ筋肉が通る場所なのです。
そんな複雑、かつ繊細な場所が膝窩部になりますが、マフラーホールドでは後頭部でこの膝窩部を強く圧迫します。
さらには相手の脚を持つ手に注目すると、後頭部を支点に足を強く曲げようとしています。
そうすると、支点となる部位には強く圧力がかかるためより膝窩部の圧迫ストレスがかかる、というメカニズムです。
さらに痛い理由
画像引用:バトルニュース
付け加えて、マフラーホールドをする際に相手の体ごと反る形になるパターンがあります。
そうすると、股関節は伸展方向(後方へ伸ばされる)にストレッチされます。
そこに膝が強く曲げられていることを考えると、大腿四頭筋の1つである【大腿直筋】の伸長ストレスが強くかかることが想定されます。
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この大腿直筋は骨盤から膝のお皿、膝蓋骨を介して脛骨まで伸びる筋肉です。
まさにマフラーホールドの姿勢は大腿直筋がストレッチされるポジションなんです。
膝を曲げられて大腿直筋が強く引き伸ばされると、膝蓋骨が大腿骨に押しつけられるストレスがかかります。
すると膝蓋骨の軟骨なんかにも圧迫ストレスが生じて膝が痛くなる、ということも考えられます。
なので、マフラーホールドでは
①膝窩部の痛み
②膝のお皿周囲の痛み
が生じていることが考えられます。
最後に
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マフラーホールドは膝へのダメージがメインですが、選手によっては股関節や腰にもダメージがくる技だと考えられます。
さらにはつま先を伸ばしながら膝を曲げるパターンもあるため、足首が悪い選手にもキツい技です。
トータルで考えると、いろんな部位を攻めれる技なのでやられる選手はかなりキツいと思います。
今回の事を意識して頂いてプロレスを見てもらうと選手の気持ちも理解できて、さらに新しい楽しみ方があると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント
しゅごい…見た瞬間ここがこう痛そう、っていうことを凄く周りくどく説明してくれてる…
そりゃまあ、そうですよねってキョトンとなっちゃいました…
コメントと記事を読んでいただきありがとうございます!見た感じの痛みと実際の痛みは異なると思いますが、どちらにしてもあの体勢にされるだけでもいろんなところが痛そうですね!