【牛○し】危険すぎる理由を医学的に解説

プロレス技

牛◯しってどんな技?


画像引用:njpw.co.jp

現在、新日本プロレスに所属する後藤洋央紀選手が使用する技で、首に大きなダメージを与える技です。


画像引用:東スポweb

ファイヤーマンズキャリーで持ち上げた体勢で相手の頸椎のあたりが自分の片膝に当たるように前方、もしくは側方に投げ落とす変型のネックブリーカーです。

元々古くからメキシコに存在していた技で、TNAやWWEで活躍するAJスタイルズ選手も得意技にしていましたが、決まった名称のない技であったそうです。

2007年、後藤選手は凱旋帰国後からこの技を使用し、同年10月8日、この技で天山広吉選手を頚椎損傷のケガで欠場に追いやったことから天山選手のニックネームの【牛】が付けられました。

原型は欧州に古くからある技で、こちらは単にネックブリーカーとも呼ばれるそうです。

そんな牛◯しは首にダメージがあるのですが、体の専門家の自分から見るとかなり危険な技だと思うのです。

その理由を説明したいと思います。

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なんで危険な技なの?

先に結論から言います。

皆さんは車に乗ってて停車しているとします。

すると、後ろから猛スピードで車が追突しました。

乗車中の皆さんはいわゆる【むち打ち状態】になりますよね。

そう、牛○しは強烈なむち打ち状態にする技なのです。

なぜむち打ち状態になるのか簡単に解説しますね。

なぜ危ないのか?part2


画像引用:東スポweb

まず、ファイヤーマンズキャリーの状態から立てた膝の上に後頭部から落とします。

すると、相手の体は頭部(首)を支点にして自身の体がマットに落ちていきます。

要は、頭は固定されたまま体重100kg以上 + 落下に伴う重さにより首は強烈な力で伸展方向へストレスがかかります。

首というのは、7つの頚椎で構成されるもので、頸椎の中には頸髄という神経が通っています。

さらに頸椎の周りには神経を保護したり、過度に動き過ぎたりしないようにいろんな靱帯や筋肉が多く存在します。

この神経が損傷してしまうと最悪の場合、首から下が麻痺し脊髄損傷になったり、手が痺れたりします。

また、強制的に頸椎が伸展させられると頸椎同士を繋げている椎間関節に強いストレスがかかります。


画像引用:筋骨格系のキネシオロジー

単にマットに叩きつけたり、打撃を加えるのではなく、首を支点に体重+重力加速度も加わる技なので、見た目以上に強くストレスのかかる技だと思います。

牛◯しは以上の2点の可能性から、危険な技になりうると考えます。

元々首が悪い天山選手がこの技で長期欠場になるのも納得できます。

最後に


画像引用:日刊スポーツ

この技は日頃から鍛えているレスラーだからこそ受けられる技です。

体の専門家として、毎回この技を見るたびに受けた選手の状態が気になりますが、さすがレスラーです。

普通の人があれを受けたら間違いなく首を負傷します。

皆さんはくれぐれもマネしないでくださいね!笑

最後まで見て頂きありがとうございました(^^)

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