はじめに
プロレスラーには限界から先の姿を見せていく使命があるー
2021年12月25日、新日本プロレス、オカダ・カズチカ選手の書籍
「リング」に立つための基本作法(幻冬舎)が発売されました。
普段はプロレスラーの技や身体機能について解説していますが、この度オカダ選手の書籍が発売されたということで速攻で買って読みました。
内容がとても興味深く、面白かったので今回はこちらの本を紹介します。
はじめに伝えておきますが、この本はプロレスファン向けだけに書かれた本ではなく、ファンじゃない人が読んでも勉強になる一冊です!
こちらの書籍はオカダ選手がいかにしてレスラーになったのか、幼少期をどのように過ごしたのか、などなどが書かれています。
また、レスラーとして試合前、練習中の意識していることだけでなく、我々一般人にも共通する意識すべきことが多く書かれています。
この本は、プロレスラーの書いた本ではありますが、業界のトップ選手だからこそ我々一般人に伝えられる人生を上手く過ごす方法がたくさん書かれています。
プロレスを知らない人が読んでもかなり役立つ事が書いていますので、ぜひ読んでみて下さい。
それでは簡単にですが本の紹介をします。
本の内容
先ほども説明しましたが、この本はプロレスファン以外の方が読んでも大変勉強になる内容となっています。
まずは本のタイトル
「リング」に立つための基本作法
この「リング」に「 」がついているのには理由があります。
これは、「 」の中が「仕事」や「学校」など普段の我々の生活に当てはめて考えてほしい、とオカダ選手は言っています。
普段の生活の中でいろんな困難や迷う場面に出くわすことがあります。
そんな時にどう立ち振る舞うかでその後の流れが大きく変わります。
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15歳で海を渡りメキシコの闘龍門へ入門
24歳でIWGPヘビー級チャンピオン
プロレス大賞MVPを2年連続受賞
輝かしい功績に見えますが、その分苦労も多かったとオカダ選手は語っています。
だからこそ内面的にも、外見的にも意識していることがあるそうです。
2つの改造計画
そのための2つの改造計画として紹介しています。
・内面についての改造計画
・外見についての改造計画
要はメンタル的な部分と、外部から見える部分についての改造計画です。
これは我々のような一般人にもかなり共感できる内容で、勉強になります。
それはそうですよね。若くして業界のトップに上り詰めたということは、一般人で言うと若手が会社で業績を上げて出世するということですから。
そのための方法が紹介されています。
個人的にプロレスファンとして勉強になったのは、プロレスラーのスクワットについてです。
プロレスの基本トレーニングの1つがスクワットです。
レスラーは若手の頃から1日に1000回スクワットをやるそうです。
一昔前は3000回だったそうです。恐ろしいですね。。
私は体の専門家(理学療法士)なので純粋に気になるのが、体を大きくしてパワーをつけるのであればバーベルを担いで高重量でトレーニングした方が効率的なのでは?ということでした。
しかし、オカダ選手はこう語っています。
スクワットはメンタルトレーニングだー と。
100回でも500回でも下半身が鍛えられることに変わりがないのはわかっており、1000回やるのは「もう無理かも、、」と思ってからどれだけ頑張れるか、というトレーニングなんだそうです。
関節技をかけられてロープが遠くてギブアップしそうになった時にスクワットの辛さを思い出すそうです。
どれだけ辛くキツくても、どこまで踏ん張れるか。
レスラーはそのために気の遠くなるほどのスクワットを行うのです。
プロレスラーとしての作法
プロレスラー、オカダ・カズチカであるための作法もたくさん書かれています。
「レインメーカー」でいるために意識していることがたくさんあるのですが、その一部を紹介します。
・スーツでココロを整える
オカダ選手はタイトルマッチの日はスーツで会場入りするそうです。
他の選手はジャージや私服なのですが、スーツにこだわる理由とは?
・フェラーリに乗る理由
身長190cmもある体格で2人乗りのスポーツカーは不便です。
オカダ選手は赤いフェラーリに乗っています。(本書では写真も出てきます)
他のレスラーは大きな車に乗っているそうですが、なぜあえて体格に合わないスポーツカーに乗るのか?
・ルーティーンを決める
タイトルマッチがあると、決まったルーティーンをするそうです。
ルーティーンとは、決まった行動などによって常に自分の頭と気持ちを落ちつかせ、パフォーマンスを落とさないための一連の流れのことで、それが本書では紹介されています。
ルーティーンを決めると、常に試合に向けてベストなコンディションを作ることができます。
オカダ選手のルーティーンの紹介と、一般人でもルーティーンを作る必要性についても解説しています。
社会人、夫、組織の1人としての作法
本書では我々一般人にも必要なことを解説しています。
メンタルや考え方など、内面的な部分の話が多いのが特徴です。
リング外での作法のことを一部紹介しますね。
・コミュニケーションは後輩体質
オカダ選手は子供の頃から年上の人に可愛がられて育ったそうです。
それは「あえて」可愛がられるキャラを意識していました。
コミュニケーションを円滑に行うために必要なことが書かれており、上下関係がある社会人や学生も意識すべきポイントが解説されています。
・揺らぎそうな時は退路を断て
オカダ選手は中学卒業と同時に単身メキシコに渡りました。
15歳でメキシコへ行き、先輩たちと厳しいトレーニングをします。
自分ならイヤになって耐えきれずに逃げたくなります。。
だって同級生は高校で彼女を作って遊んだり、部活や文化祭を楽しんでるんですよ?
しかし、オカダ選手は15歳〜19歳までの4年間を耐えたのです。
社会や学校でも気合いを入れて「耐える」場面が度々あると思います。
オカダ選手はどのようにして耐えたのか?
みなさんに是非読んで頂きたい内容です。
・憂鬱な時はあえて口に出す
社会や学校でもストレスが多い世の中です。
ストレスを抱えてしまった場合の乗り切り方を教えてくれています。
ただ文句や愚痴を言いふらせば良い、ということではありません。
毎日過酷なトレーニングや命懸けの試合を行なっているオカダ選手の思考はかなりの説得力があります。
・失恋から己を知る
これが意外だったのが、恋愛や結婚、奥様についての内容が多く書かれていたことです。
若い頃の経験が今に活きているという内容ですが、「なるほどな」と思う内容が本当に多いのです。
オカダ選手のファンにとっても、オカダ選手の普段言わないプライベートな内容が知れますし、人生観についても学ぶべきことが多く書かれています。
レスラーの恋愛事情ってわからないことが多いですよね。笑
最後に
今回はオカダ・カズチカ選手の「リング」に立つための基本作法 を紹介しました。
この本を読んだ感想は、プロレスファンはもちろん、プロレスファンじゃなくても有益な一冊だと思いました。
この本を読むと、いかにして「レインメーカー」が作りあげられたのか理解できます。
15歳でメキシコへ行き、24歳でIWGPチャンピオン、2年連続プロレス大賞MVP、、
輝かしい功績の裏で相当な苦労と努力があります。
オカダ選手と程度は違えど、我々一般人でも逃げ出したくなる時や苦しい時は必ずあります。
そんな時でも上手く乗り切れるかどうかは、ただの気合いとかではなく、自分の考え方次第だということです。
自分がこの世の中を上手く生きていくための内面的、外見的な部分の意識と仕事、学校、プライベートの作法がたくさん書かれた一冊です。
業界トップのプロレスラー、オカダ・カズチカ選手から学ぶ人生のバイブル本となってますので、是非一度手に取って読んでみて下さい(^^)
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